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博多座『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』第一幕覚書② [宝塚]

覚書②です。

●ヤンの家。ここのBGMがすでに「いつかまた会える日」だったと博多でようやく気付きました(遅い)!この曲が出てくるのは二幕なのに、もう予兆があったとは!「宇宙の時差は厳しいんだ」はまぁくんのものまねを見る前だったので邪念を交えずに見ることができました(笑)

●個人的にユリアンは花乃ちゃんの方がよかったです。こう自然と言うか。うららちゃんのは背伸びして緊張している少年という感じだったけど、花乃ちゃんはどっしりしていて、ヤンとも安定した信頼関係があるように見えました。

●バイト満載のトリューニヒト演説。相変わらずいいシーンでした。「首脳部の作戦指導がまずかったからだよ」、原作では実際にこの演説現場にいて言っちゃうんだからヤンって人はすごいですね。ヅカ版よりももっと皮肉屋で斜に構えた感じ。キタロウさんのヤンは、セリフ回しなどから博多に来てその皮肉っぽさが少し強くなった気もしました。

●ジェシカ乱入の場面では「崇高な死を遂げたのですから」の「遂げた」の発音がDVDでも東宝でもずーっと気になってましたが、結局博多でも変わりませんでした・・。私の認識がおかしいのかしら。せーこちゃんは「と」の音が高いんですが、私は「げた」の方が上がる方が自然だと思います。

●博多に限らず、ラップの墓標は英語、ヒルダがラインハルトに贈った本はドイツ語。ちゃんと使い分けられててよいですね。

●これも博多に限らずですが、ヤンの殺陣が意外と好きな場面でした。銀英伝は戦いの物語ですが、肉弾戦になるのはこことオフレッサーと最後のキルヒとアンスバッハしかないわけですから。殺陣は見ているとやっぱり舞台ならではという感じがしてテンションが上がりますね。

●ジェシカが襲われたあと、ヤン・ユリアン・ジェシカの三人が上手にはける時、「君を守るためなら何でもするなんて超甘い言葉を言うヤンが、一人でどんどん先に歩いていっちゃうのが「もう!」って感じで東京で最初観たときは腑に落ちなかったのですが、それも照れ隠しだと思えばとてもいとおしいことに博多で気づきました。

●いつもサンセットヴァレーのいいシーンで気がゆるんでしまって、次に銀橋にまぁくんが出てくることにしばらく反応できなかったのですが、博多ではようやく慣れて下手にオペラスタンバイできました。よかったよかった。

●元帥府のメンバーは本役(って言っていいのかな)と声まで似ていて驚きました。あっきーロイなんか見た目までちーちゃんに似てて。りくくんのセリフは聞きやすかったですが、ちょっとゆっくりすぎる気もしたのでもう少し早口でもいいかもしれません。ところでローエングラム軍団という言葉に違和感が抜けなかったのは私だけでしょうか。なんか○○軍団って言うと小学生みたいな響きで。

●カイオベ登場シーン。ビッテンフェルトがもううるさくてうるさくて(褒めてます)。

●カイオベ。ともちんと何が違うってやっぱり声質が一番違います。そしてその差は大きい。カイちゃんの方がともちんより声がハスキーでなんか不気味。義眼を出すときに「う゛っ!」ってあえぐのが気持ち悪くて、カイちゃんなりの役作りが活きていた。

●義眼ソング。GRAPHのトークDXでラインハルトの「私には見えない」は笑っていいところだと思うってかなめさんとともちんが言っていたけど、博多ではちゃんとラインハルトの高笑いが入っていました。オベ「普通の人には見えない♪」ライ「はははは!」オベ「影が見える♪」ライ「私には見えない!」という感じ。

●「あなたと同じに!」でラインハルトの横に跪いて手をからめさせるのは何と言う演出でしょう!カイオベの方がしたたかで不気味。もちろんオベに巻き込まれてくラインハルトという意味では背の高いともちんの方が合ってはいたかもしれませんが、カイちゃんもすごくよかったのです。(カイちゃん版「光と影」配信してほしい!)

●オペラ座。ともオベはその存在感が圧倒的だったので舞台上でもすごく目立っていたけど、カイオベは気付いたらそこにいる感じでより「影」という雰囲気が出ていました。

●ヒルダの貝殻パソコンシーン。舞台の幅が狭いので、ラインハルトとヒルダの距離も近く、よりほんわかしたシーンになっていた。博多座のアットホームな雰囲気がマッチしてよかったシーンのひとつです。

●ブラウンシュヴァイクとフレーゲルとベーネミュンデ。博多に来て人数が減ったことによるコーラスが薄くなるかなと思っていましたが、心配は杞憂に終わりました。歌うまさんたちなので厚みに変化なし。

●トリューニヒトの演説に利用されそうになるヤン。「惑星間のガスが濃い季節でね」が大好きでした。ヤンは全体的に東京と比べて変化が少なかったですが、このシーンではちょっとだけ芝居が変わってたような。地上に到着するのが二時間遅れたなりに疲れた感じで、声が低めでテンションも低くて、静かに怒りをあらわにしていて、ヤン感がよく出ていました。相変わらずヤンが指令本部から連絡を受けるあの機械が二階席から見ると明らかにiPhoneだったのがすごいウケました。

●博多に来て最も反響が大きかっただろう変化、それは皇帝の最新鋭の点滴(笑)どうしてそこに力を注いだのか全くよくわかりません。が、パワーアップしてたのは一目瞭然と言うくらい変わってました。

●「銀河の運命」。ヤンとフレデリカがはけて、全員が出てきて盛り上がるところで、オーベルシュタインがラインハルトとキルヒアイスの間を引き離すような振りが入ったのはきっと博多からですよね?博多で一回目観た時、すごくびっくりして目を疑ったのですけど。引き裂かれる二人という構図が音楽とも相まってよりドラマチックに表現されていて、いい変更だったと思います。カイちゃんが冷酷な目をしていて、それも◎。

●一幕最後。銀橋がないので仕方ないけど、ラインハルトが一人銀橋に残ってマントを翻すのがすごい好きだったのでそれがなくて残念でしたが、それでも圧巻の最後でした。

第二幕覚書に続きます。
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