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博多座『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』第一幕覚書① [宝塚]

いまさら感も甚だしいですが、博多座『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』第一幕の変更点などをまとめてみました。
博多座版のDVDが出ないというのは本当に惜しいですね。
スカステでは放映されることを期待していますが、それまでの脳内補完用、覚書です。
決しておもしろい文章ではないですが、需要があると言ってくださる方がいらっしゃったので調子に乗って載せることにしました。
第一幕のメモが異様に長いので、二つの記事に分けてアップします。

●「みなさま、あけましておめでとうございます。宝塚歌劇団宙組の凰稀かなめです」のアナウンスで幕開け。テルの声が気持ち東宝より高めでかわいくて、一気にテンション上がりました。

●銀橋がないため、カイちゃんオーベルシュタインは下手から歩いて登場。ともオベに慣れきっていたので小さい感は否めませんでしたが(ともオベ比だと誰でもそうなります)、カイオベは声がハスキーで、より静かにしゃべっていて、裏がありそうな雰囲気がよかったです。あ、カイちゃんは左目を前髪で隠してはいませんでした。たしかにともオベはあの髪型のせいで、片目だけ義眼に見えてしまうと言う弊害があったんですよね。

●「宇宙の覇者となるのは、果たしてどちらか」のあとのラインハルトが立っている台は大劇よりもちろん低いのですが、それでも迫力があるシーンなのには変わりありませんでした。麗しいラインハルトさまのかつらは東宝よりもちょっと前髪がぺたっとしてカールも弱い印象で(真偽のほどはわかりません)、金髪のかわいい女の子みたいでいきなりツボってしまいました。

●まぁくんキルヒアイスの第一声は、どうも音量が小さくて迫力に欠けました。というか全体的に博多座は音が小さかった気がします。

●ラインハルトの「運にかけてー♪」に合わせて台が上昇しますが、博多座は東宝ほど高さがなくて、まだかなめさんが声をのばしているのに上昇がストップしてるのが個人的に少しウケました。博多座だけ観てる人には何の違和感もないのでしょうけど。

●「ああ、友よ、キルヒアイス。傍らで私と共にあるのだ♪」と言われた時のまぁくん。私が観た回では「永久に!」の声が裏返っちゃってて、もしやのどの調子悪い?といきなり心配になった遠征でした。

●キタロウさんのヤンは安定のクオリティ。いい意味で思った以上に変化がなかった。もうキャラクターが完成していました。

●ちょっと残念だったのがラップ。というか、りんきらが全体的に残念でした(ファンの方ごめんなさい)。立ち姿はいいのに、芝居がどうもいまいちで。「魔術師ヤン、俺たち負けてるぜ?」とかは棒読みにしか聞こえず・・。まぁもともと変な、というか日常言わなそうなセリフではあるのですが、カチャのくどいくらいのセリフまわしの方がラップのチャラさが出ていてよかったんだと、今回比べて初めてわかりました。相対的にカチャの評価が上がるという結果に。

●ルビンスキー。いちくんがもう最後だなんて全く実感がわきませんでした。袴で階段を降りないなんて!王室の系図が出るあたりのセリフが結構変わっていました。「権謀術数がうごめいてる」がなくなっていたのですが、個人的にあのセリフが結構好きだったので残念でした。変更としては、博多に来て貴族たちの人数が減った分、ブラウンシュヴァイク一人の陰謀が前景化されるように書き直されていました。わかりやすくてよいと思います。

●元帥拝命式の場面になってからも、「我こそロイヤルファミリー♪」はなくなって、ブラウンシュヴァイクとフレーゲル?の会話になっていました。

●そこにヒルダ登場。みりおんの鬘!アップ!めっちゃかわいかったですし、何よりセリフがすごくよくなっていてびっくりしました。セリフ自体が変わっていたというだけでなく、みりおんのセリフまわしがヒルダをつかんでいました。尊敬する人の元帥拝命の場を見に来たミーハーな女の子という感じでしたが、それはそれで聡明なヒルダの意志の強さが出ていてよいのかもしれません。

●「邪魔になら-なーい♪」が長調から短調に変更になっていて、貴族社会の不穏な動きをうまく醸し出していました。長調は長調で、貴族社会の華やかさが強調されてよかったと思うのですけどね。何を選ぶかですね。ここの歌詞をヒルダが歌わないように変更になっていたのもよかったです。ヒルダがアンネローゼのことを悪く言うのはおかしいですから。ラインハルトに対して「能ある鷹だ」と言う部分では、歌ではなくそこだけブラウンシュヴァイクのセリフになっていました。

●皇帝はちょっと原作寄りになっていたような気がします。すっしぃさんはいかにも人が良いって感じだったので。
●ザビーネとエリザベートがいなくなったので、ラインハルトに言い寄るのはヴェストパーレ男爵夫人に。「私には位の低いのが合っているようだ」という何とも失礼な発言はなくなり、「こちらの御嬢さんの方が」に変更。元帥杖を令嬢に渡すという失態は博多で改善されてました。(よかった!)

●下手からキルヒ!別に博多に限ったことではないですが、「ラインハルトさまが元帥杖を持っているところを一目拝みたいです」がとても好きです。どこまで忠実なの!?あなたの立場だったら一目どころか何度も見せてくれるでしょ!って内心突っ込みまくりました。でもそれがキルヒクオリティ。どこまでも謙虚。

●ここでヴェストパーレにせまられるキルヒアイスですが、大劇場<東京<博多という感じにつかまってる時間が長くなり、キルヒの困り具合も大きくなっていたような気がします。まぁくんの慌てっぷりがかわいい!「赤毛の坊や~?!」は博多に来て抑え目になっててよかったです。東京はどしたの?ってくらい叫んでたので。

●ヒルダの手をつかんで階段を斜めに降りるラインハルトさまほど王子さまな演出はありません!あまり変更はありませんでしたが、二人とも芝居が本当に進化していて、ぐっと二人の心の交流が見えた博多座でした。なによりラインハルトが元帥杖を持ったままなので、よりきらきら感・王子様感が増してて、もうどこの二次元だよと悶えました。

●「アイスブルーの瞳」は目を見張るほどうまくなっていました。情感豊かで、立派なスターさんでしたよ、みりおん!もともと高い声も無理なく出せてましたが、それにさらに感情を込めてきたので、ヒルダの存在感がぐっと増した博多座でした。

●これも博多座に限らずですが、子ども時代の回想シーンの途中に出てくるまぁくんキルヒは、子役の子たちとは対照的なその大きさと落ち着きと安定感で、まぁくん自身の成長を感じさせていました。

●現代に戻りアンネローゼとキルヒアイス。ちゃんと透かし?の裏で待機するところから二人は芝居をしていて、キルヒは手を差し伸べて先にアンネローゼを座らせるし、何か会話もしてるようでした。皇帝に呼ばれてアンネローゼが行ってしまったあと、キルヒアイスが黙って首を振ってラインハルトの怒りを制止する演出は何故かなくなっていました。

●「フレイヤの星」のかなめさんの歌い出しの低音部の安定感が博多で増しててすごくよかったです。博多に限らず、最初のサビでは銀橋での立ち位置が二人離れているのですが、間に落ちる流れ星がそれでも心は一つというのを物語っていて、何度見てもいい場面だなぁとため息が出ました。でも最初の予感が的中して、やはり私が観た回ではまぁくんのどの調子がいまいちでだったようで、サビで若干声がひっくり返ってしまってました。

●ラインハルトがキルヒアイスの前髪を触るところでは、大劇場→東京→博多とどんどん進化を見せていきました。回を重ねるごとにラインハルトの触り方が激しくなるので、キルヒアイスがというよりまぁくん自身が毎回「わっ!」ってびっくりしているような、かなり素の表情が楽しめて、それだけで博多座に行ってよかったと思います(笑)このシーンを入れようと提案してくれたかなめさんにただただ感謝申し上げるしかないです。「あははは!」と笑いながら一緒に上手にはける時は、いままでと同じく元気に走り出すのですが、博多では段差があり微妙な距離しか走れず、段を一度上って、すぐにまた降りて、花道にゆっくりと歩いていました。


では、ここでひとまず中断します。
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